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わあ、綺麗。彼女は空を見上げ、そう言った。僕はそれを聞き、君の方が綺麗だよと心の中で囁いた。
もう、聞いているの
ああ、聞いてる、聞いてる
僕は顔が赤くなったのを隠すため空を見上げた
これはもしもの話なんだけど、私達があの場所に住めたらどうする
何だい、その質問は。そうだな。僕だったら広めのソファーに座りながら本を読みたいかな
もう、あなたは夢がないわね
私だったらあそこに宮殿を建てるわ。そして毎晩のように舞踏会を開くの。食事は全て高級品。そして来る客、来る客が至高の美を求め、思いのままに着飾るの。あ~何て素晴らしいのかしら
おいおい、そっちも夢がないよ。そもそも僕達には先立つものがないだろう
大丈夫、私には、あてがあるの。この本によるとね。月には永遠の森と言う手つかずの金の鉱脈があるらしいの。そこを掘れば万事解決よ
やれやれ夢を見るのは勝手だが、そう言うのは眠った時だけにしてほしいよ。
公開:18/03/10 12:25
更新:18/03/10 14:05

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