おめかし

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お正月。お屠蘇を飲もうと、久しぶりにお猪口を出した。さて飲もうかと思ったところで、なんとお猪口の外側が濡れている。それも段々ひどくなって、とうとう滴り落ちるようになった。しばらく使っていない間にヒビが入っちゃったのかしら。とりあえず流し台に置き、どうするか考えた。

選択肢は3つ。
・捨てる
・直す
・放置

一瞬、『昨年さんざん使ったし、捨てて新しいお猪口を買おうか?』と思った。けれど、どうも忍びない。あの、温かく包んでくれるような飲み口は捨てがたい。だからと言って、放置しても仕方がない。ここは一つ、直すか。でも陶器のヒビってどうやって直すんだろう。

いろいろ調べてみると『金継ぎ』という直し方があるらしい。ちょっとお高いけど、ここは奮発して金継ぎをしてもらうことにした。

何重にも新聞紙で包み箱に入れ、工房に送った。

どんな模様になるだろうか。綺麗になって得意気な顔で帰ってくるかな。
その他
公開:18/03/10 09:25
茶碗の気持ち

いづみ( 東京 )

文章を書くのが大好きです。

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