制服

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制服said:
シミばっかりつけられて、私の清らかな心が失われて行くわ…。貴女が1年生の頃は…もぅ、酷いったらありゃしないわ。
けれど最近、放っておかれているような。そしてついに明日は、ママさん曰く"センタク"されるらしい。良かったわ、やっと元通りだもの。でも…やっぱり寂しい。貴女との思い出が流されて行くんだもの…。私は3年間ずっとそばで見守ってきた。
きっともう、卒業なのね…。………おめでとう…。

持ち主said:
何か、声が聞こえたような…?目線の先にあったのは制服だった。もう着ることもないのか…そんなことを思いながら、
「3年間お疲れ様。ありがとう。」
照れながらも、感謝を伝えたく呟いてみた。


花の香りをまとった風が、軽やかに窓から舞ってきた春の日の事だった。
その他
公開:18/03/10 22:50

春鵺( 月光駅 )

春鵺(しゅんや)って読みます。
小説家を目指しているのではなく、空を見上げてみて感じたことだったり、日々を生活して考えたことだったり、趣味で書かせてもらっています。まだ、作品を応募したりはしていませんが、いつかは。。。
語彙力が崩壊しているのにも関わらず、☆を押していただき、とてもとても嬉しく思っております‼これからも何卒よろしくお願いします✨

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