花火のかけら

８月。楽しみにしている大規模な花火大会がある。
今年は桟敷の最前ブロックが取れた。
最前と言うと聞こえはいいがハズレ席だ。
大きな川を挟んで打ち上げているから安全は確保されている。
それでも加減で花火のかけらが落ちてくる灰被り席だ。
それにこれだけ近いとほぼ真上に上がるようなものだから、首も疲れる。

花火が始まった。
真下で見る打ち上げ花火は視界に収まらないほど大きい。
そして花火が大きければ大きいほど落ちてくるかけらも大きい。
中には落下傘も一緒に入っていて、火が着いたままゆっくり落ちてくるものもある。
風情はあるがこんなものがすぐそばに落ちてきたら大変だなぁと天の川に沈んでいくかけらを見送った。

「流れ星たくさん見えるといいな」
「何お願いしようかな」
８月にピークを迎えるペルセウス座流星群は、ピーク時間は日本を含めたアジアで条件が良くなります。
明るい流星も多いので期待しましょう