お星さま取って

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幼い頃に母が語った星のお話
きらきら素敵なお話に目を輝かせ、私は母に願った
「ねえ、ママ。お星様とって!」
母は刹那驚き、微笑んだ
「すぐにとってあげるね。お姫様。」
そうして星を手渡してくれた

そんな思い出に浸りつつ、クリスマス商戦に向け私は店を飾っていく
キラキラ光る店内はさながら私の汗と涙の軌跡かも、なんてね
この時期特有の感傷に耽っていると、
「わあ!…わあ!!綺麗なお星様。」
天使の様な無垢な声が私の耳朶を震わせる
振り向くと、天使とまではいかないが年相応に可愛い少女がいた
少女は煌く星に手を伸ばす…届くわけ無いのに

どこまでも真っ直ぐな少女は目を輝かせ、私に願った
「ねえ、お姉さん!お星様とって!!」
私は刹那驚き、微笑んだ
「すぐに…とってあげるね。お姫様。」
煌く星を1つ、私は少女へ手渡した
少女はお礼を残して、去っていく
ねえ、お姫様。今度は貴女が願いを叶えてあげて
青春
公開:18/03/09 19:20

普通のへいわじん

月の音色にて噂を聞きまして。
よろしくお願いいたします。

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