1
190

私は握っていた掌をゆっくり開いてみた。するとやっぱりあれが見えた。
私の掌に電車が走っているのだ。確かに僕は電波な奴と人から言われる。
しかし、これは常軌を逸した出来事だ。まあ、先月は掌の蒸気で走る機関車が走っていた事は確かだが。
このままのペースだと来月には掌サイズの都市が出来てしまう。
そして私はこう言うだろう。
ははは、私にとってこの都市計画を握りつぶすことは簡単だ。なんせ、私がこの命運を握っているのだから。生かすも殺すも私次第だ。
まあ、それは置いといて、どうしたものか。掌には色んな路線が走っていた。知能線は途中の一部が切れている。きっと地下に潜っているのだろう。結婚線は、やはり私には縁が無いようだ。お金の切れ目が縁の切れ目と言うからな。確かの私の財布には円が無い。廃線決定だろう。続いて、感情線。おやっ、アナウンスの声が聞こえて来た。
会話がまた脱線しました。環状の起伏が激しいので
公開:18/03/05 20:28
更新:18/03/05 20:33

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容