ルーチンワーク
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男は今日もいつも通り眠い頭を洗顔で覚ますと、パンとコーヒーとサニーサイドアップだけの簡素な食事をとり、スマートフォンで天気を確認し、歯を磨き、髭を剃り、服を着て靴を履きドアを開け、仕事へ向かった。今日は晴れだ。昨日と何も変わらない。
この仕事をもう長い間やっているが、交代の人材も見つからず引退の目処も立たない。などとぼやきながら自家用車で仕事場に向かった。
男がポケットから取り出した仕事道具は、深い藍色を湛えて透き通り、月の光を吸収しているようにも、反射しているようにも見えた。
それを海へ潜らせると、それは眩しく輝く鮮やかな黄色へと姿を変えた。
男はそれを空に放り投げると、口笛を吹いた。
汽笛が鳴り、今日も朝日が昇った。
この仕事をもう長い間やっているが、交代の人材も見つからず引退の目処も立たない。などとぼやきながら自家用車で仕事場に向かった。
男がポケットから取り出した仕事道具は、深い藍色を湛えて透き通り、月の光を吸収しているようにも、反射しているようにも見えた。
それを海へ潜らせると、それは眩しく輝く鮮やかな黄色へと姿を変えた。
男はそれを空に放り投げると、口笛を吹いた。
汽笛が鳴り、今日も朝日が昇った。
ファンタジー
公開:18/03/05 18:26
更新:18/03/06 00:28
更新:18/03/06 00:28
登場することが趣味です。
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