雨の音と僕と君

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「あ、雨だ。」

今日の天気予報は晴れのち曇り。
だけど今、外は大雨で景色が霞んでいる。

「はぁ、傘持ってないし図書室で時間潰すか。」

読書は好きなので、こんな暇つぶしも悪くはない。何を読もうか考えているうちに図書室に着き、ドアを開けた瞬間、僕に雷が落ちたようだ。

「あ、天月さん。」

「あれ?君も図書室で雨宿り?」

「うん、今日の天気予報に裏切られた。」

「ふふ、私も。同じだね。」

彼女の斜め前の席に座り、静かな図書室には雨の音だけが鳴り響く。
僕は雨の音に感謝した。もし雨の音がなかったらこの高鳴る心臓の音を彼女に聞かれてしまったかもしれないから。

「あ、雨やんだみたいだよ!」

彼女がそう言いながら、窓を指差す。

「本当だ、今のうちに帰らないと。」

この時間が終わってしまうのは悲しいけど仕方ない。

「じゃあ、一緒に帰る?」

そんな彼女の言葉に僕の心も晴れたようだ。
青春
公開:18/03/05 18:00
片想い 学生

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