河原の花

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ある暑い夏の夜、普段ならば誰もいない河原いっぱいに、無数の人の顔が暗闇にぼうっと浮かび上がった。
まずは大量の白い顔が現れた。顔は一分ほど浮かび上がり、すぐに消えた。
しかし今度は同じ場所に同じ数だけ、赤い顔がぼうっと現れた。赤い顔は数秒で消えたが、今度は青い顔が現れた。青い顔は消えずに緑に色を変え再び赤くなった後に、すうっと消えた。
大量の顔は微動だにせず、幽かに微笑んだような表情で色だけを次々と変え、明滅を一時間近く繰り返している。
夜空には次々と花火が打ち上がっていく。
ファンタジー
公開:18/03/05 13:14
更新:18/03/05 14:05

TAMAUSA825( 東京と神奈川 )

登場することが趣味です。

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