おかきな話
6
199
ある日、宅飲みをしていたときのこと。
「えー、今、すごく香ばしいおかきがあったんだけど」
一緒に飲んでいた女の子がいった。
「これじゃない?」
「どれどれ……あ、これだ! どうして、わかったの? こんなに種類が豊富なのに」
「味が違うよ」
「あなた、おかきソムリエみたいね。あなたならなれるかも」
「何に?」
「おかきを極めた者だけにあたえられし称号おかキング」
「!?」
だ、だ、だせぇ。
「とりあえず、試験だけでも受けてみなよ。協会に知り合いの人がいるの」
「嫌だよ、おかキング」
それから数年、世界大会を制した僕はおかキングとなった。
彼女の目に狂いはなかった。
これはソムリエ試験に合格した日に知ったのだが、彼女は協会が造り揚げたおかき人間だった。
宅飲みに潜入しては、つまみにおかきを忍ばせ、若い才能をスカウトしていたとか。
なるほど。
どうりで彼女の座っていた場所が粉っぽかったわけだ。
「えー、今、すごく香ばしいおかきがあったんだけど」
一緒に飲んでいた女の子がいった。
「これじゃない?」
「どれどれ……あ、これだ! どうして、わかったの? こんなに種類が豊富なのに」
「味が違うよ」
「あなた、おかきソムリエみたいね。あなたならなれるかも」
「何に?」
「おかきを極めた者だけにあたえられし称号おかキング」
「!?」
だ、だ、だせぇ。
「とりあえず、試験だけでも受けてみなよ。協会に知り合いの人がいるの」
「嫌だよ、おかキング」
それから数年、世界大会を制した僕はおかキングとなった。
彼女の目に狂いはなかった。
これはソムリエ試験に合格した日に知ったのだが、彼女は協会が造り揚げたおかき人間だった。
宅飲みに潜入しては、つまみにおかきを忍ばせ、若い才能をスカウトしていたとか。
なるほど。
どうりで彼女の座っていた場所が粉っぽかったわけだ。
その他
公開:18/03/06 12:54
★そるとばたあの400字SSは、ことば遊びと文章のリズムにこだわり、音を体感できる物語がコンセプトです!
★第19回坊っちゃん文学賞大賞『ジャイアントキリン群』
★2025年12月、2冊同時刊行の電子書籍
『3分間のまどろみ カプセルストーリー』(Gakken)に『恐竜バーガー』寄稿。
・カプセルストーリー(恐竜バーガー、『菊池
の選択』、六文字の返信ほか)
https://amzn.asia/d/8qmIuR7
・カプセルストーリー(特殊外来種ハンター、カンガルー・ノート、露の楽譜ほか)
https://amzn.asia/d/iW14MdM
ショートショートの可能性と豊かさが詰まったアンソロジーですのでぜひ!
https://amzn.asia/d/8qmIuR7
・カプセルストーリー(特殊外来種ハンター、カンガルー・ノート、露の楽譜ほか)
https://amzn.asia/d/iW14MdM
ショートショートの可能性と豊かさが詰まったアンソロジーですのでぜひ!
ログインするとコメントを投稿できます
そるとばたあ