妖怪コンビニ

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困ったときは、なにかとここを利用する。

深夜。工場の廃墟にあるエレベーターのボタンを押すと、大きな目玉に羽根をつけた奴がフワフワ飛んでくる。そいつが案内人だ。

「まいど。兄ちゃん久しぶりやなぁ、なんか妖怪?」

「そんなんええからはよ案内してくれ」

地下千階の扉が開くと、その目の前に妖怪コンビニがある。

目玉の奴が目から光線を出すと扉が開き、中へ入ると
店内は真っ暗で何も見えない。
「どいつにしまひょ」
「クビの長い奴、えっと」
「ロクロックビでんな」

目玉がボソボソ呪文を唱えると、三味線を弾きながら長い首でビートを刻み、妖怪がやって来た。

「悪いけどウチな、夏フェスのリハで忙しいねん。で、用件は?」

「部屋の隅に本棚作りたいねん。その長い首で寸法測って」

「ウチの首は巻き尺とちゃうわアホ!」

「アホとはなんや客やぞ!おいっ目玉、こいつクビにしてくれ」
その他
公開:18/03/06 08:37
更新:18/03/06 08:52
妖怪 お笑い

豊丸晃生( 大阪 )

ショートショートの神様、星 新一を崇拝しています。
お笑い系のショートショートを中心に書いていきたいと思いますので、よろしくです(^^)。

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