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君には困ったもんだ。普通は言わないよ。別れた男に「結婚式に出て欲しい」なんて。しかも、君からふったくせに(笑)
どんな顔して出たらいいんだよ、と悩んでたら妖精が現れたんだ。
「わたしは顔の妖精。悩んでるんだよね?どんな顔にして欲しい?」
「どんな顔でもいいの?」
「もちろん。だって妖精だもの」
僕は考えたよ。絶世のイケメンや渋めのハリウッド俳優になって、ふった事を後悔させてやろうか。
でも、散々考えて選んだのは『最高の笑顔』だった。結局僕は君の幸せを一番に考える癖が抜けないみたいだ。
「OK!これであなたは一生最高の笑顔だ。いまさらだけど、本当に良かったの?」
「いいよ。僕は死ぬまで彼女を笑顔で見守り続けるんだ」
妖精は少し意地悪そうに言った。
「死ぬまで?じゃあ死んだら見守るのやめるんだね」
僕は寂しく答えた。
「そうだよ。だって、この顔じゃ葬式には行けないから」
ミステリー・推理
公開:18/03/04 10:19

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