ミントの彼女

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スゥッと鼻を刺す独特の清涼感。彼女が通った後はいつもそんな香りがした。
キャンパスを歩くその爽やかな雰囲気に、僕が恋をするのもすぐだった。

「確かに、ミントみたいな女だってよく言われるわ。」
きみのキリッとした爽やかさが好きなんだ、と言うと彼女は笑ってそう返した。付き合えることになった僕は有頂天だった。

そしてそれは数ヶ月前の話だ。
実際付き合ってみると彼女には酷い束縛癖があって、あの手この手で僕の女友達との縁は全員絶たされてしまった。男友達すら時間の問題だろう。彼女と離れている時はチャットか通話が必須。僕の生活は全て彼女中心にされていく…。
スマホ画面が振動しアイコンの横に彼女からの着信数を示す数字が増殖しているのを見て、僕はうっすら思い出した。

ミントは爆殖植物と言われ、一度植えたが最後驚異的に増殖し他の植物を駆逐してあっという間にその土地を覆い尽くす、恐るべき植物なのだと…。
恋愛
公開:18/03/01 02:18
更新:18/03/01 02:19

きゅい

読んでもらえたら嬉しいです!

普段は漫画をかいたりしています。
ツイッター@kyuimuni

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