アイマスク

僕は就寝時にアイマスクを着けている。
アイマスクを装着することによりまぶたを刺激する光が完全に絶え、快適な睡眠をもたらしてくれるのだ。
そんなある晩、いつものアイマスクが見当たらず僕は軽いパニックになった。
1時間ほど探しても見つからず諦めて布団に入ったが、電気を消してもどこかまだ暗さが足りない気がしてろくに眠れなかった。
次の日新しいアイマスクを買ってきたーーはずだったのだが、またもや就寝の段になって見当たらない。
（僕はアイマスクの神に嫌われてしまったのだろうか？しかし、このままでは睡眠が十分取れず衰弱してしまう）
混乱のあまりおかしなことを考え出したその時、これまた不思議な声が。
『私は睡眠の神です。アイマスクに依存しすぎるのは良くないと思い取り上げましたが仕方ない。返してあげましょう。』

そして目元が覆われる感覚ーー

一気に僕を睡魔が襲う。
あ、いますぐ、グー…