花マルください
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100てんをとったのに、先生は花マルをくれなかった。他の子も花マルがほしかったので、ぼくらはクラスで話し合って、次の日の朝の会で先生にこうぎした。
「先生、ぼくらは花マルがほしいんです」
「もっとほめてください」
「花マルだけでも」
先生はクラスをじーっと見わたして「今日は漢字のテストがあります」
それだけ言って教室から出た。
「皆さんを褒めたいと思います。漢字のテストは全員満点です。先生はとてつもなく忙しいので、花マルは皆さんでつけてください」
先生は自分のつくえに花マルスタンプをおいて教室を出て行った。ためしに紙に押してみた。「大変よくできました」という文字をサクラがかこっている。ぼくらはハイタッチした。
なぜならこれでテストをお母さんに見せられる。
100点をとれなかったらしかられる。
でも100点をとれなくても花マルさえあれば、「先生が褒めてくれたなら」と言ってしかられないのだ。
「先生、ぼくらは花マルがほしいんです」
「もっとほめてください」
「花マルだけでも」
先生はクラスをじーっと見わたして「今日は漢字のテストがあります」
それだけ言って教室から出た。
「皆さんを褒めたいと思います。漢字のテストは全員満点です。先生はとてつもなく忙しいので、花マルは皆さんでつけてください」
先生は自分のつくえに花マルスタンプをおいて教室を出て行った。ためしに紙に押してみた。「大変よくできました」という文字をサクラがかこっている。ぼくらはハイタッチした。
なぜならこれでテストをお母さんに見せられる。
100点をとれなかったらしかられる。
でも100点をとれなくても花マルさえあれば、「先生が褒めてくれたなら」と言ってしかられないのだ。
青春
公開:18/02/28 21:27
読んでいただきありがとうございます。
話のおもしろさ云々はひとまず置いといて、とりあえず一本完結させることを重視して書いてます。
朗読ラジオ「月の音色リスナー」です(^o^)/
低浮上中なのでコメント返し遅れるかもですが必ずお返しします。
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