不安の種
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いつものスーパーで夕飯の買い物を済ませ、帰ろうと自動ドアに向かっていくと、右の商品棚に置かれていた目を疑うような商品を見つけた。
完全に衝動買いをしてしまったが、この商品『不安の種』はどんな理由であれ買うべきだと思った。
封を開けると、説明書と透明な袋に入った数十個の種が飛び出した。
早速説明書を読もうとすると、そこには大きな余白と一行の文章が。
『こちらの不安の種を潰して頂いた当事者様の不安の種が消えてなくなります』
なんだこれ。期待外れだ。どんな花が咲くのか楽しみだった僕からしたら、大きく予想外だった。
仕方ないと、期待を裏切られた虚しさと怒りを込めるように不安の種を袋の上から握りつぶした。
すると、パチン。パチンとポップコーンが弾けるような音が頭の中に響いた。
僕の記憶の筆記はここで止まっていた。
大事な商談をめちゃくちゃにしてクビにされたそうだけど、そんなのはどうでも良かった。
完全に衝動買いをしてしまったが、この商品『不安の種』はどんな理由であれ買うべきだと思った。
封を開けると、説明書と透明な袋に入った数十個の種が飛び出した。
早速説明書を読もうとすると、そこには大きな余白と一行の文章が。
『こちらの不安の種を潰して頂いた当事者様の不安の種が消えてなくなります』
なんだこれ。期待外れだ。どんな花が咲くのか楽しみだった僕からしたら、大きく予想外だった。
仕方ないと、期待を裏切られた虚しさと怒りを込めるように不安の種を袋の上から握りつぶした。
すると、パチン。パチンとポップコーンが弾けるような音が頭の中に響いた。
僕の記憶の筆記はここで止まっていた。
大事な商談をめちゃくちゃにしてクビにされたそうだけど、そんなのはどうでも良かった。
ホラー
公開:18/03/01 15:18
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