たわいない恋の話

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私はいわゆる根暗で、自らの退屈な高校生活も、青い春とはほぼ無関係だ。
「あいつは暗い。」
そんなことは知っている。でも自分で言うのも何だが、私は可愛くないこともない。ただ、明るい子になれないだけだ。
私は青春から遠く離れてしまっている。それでも恋はするもので、自分は昔からの幼馴染みである優也が好きだ。彼はいつでも陽気で、まるで私とは真逆の性格だ。きっと私は、自分がなりきれない彼の明るさに、魅力を感じている。
彼がさっき私に言った。
「葵は暗いって、皆がよく言うけれど、俺は全然そんな風には思わないな。だって、葵、けっこう笑うじゃん。」
あ、私……彼といるときは笑えているんだ。と言うよりも、女の子の心を察してよっ、馬鹿!鈍感!
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公開:18/02/27 20:14

hiraginosyuha

小説家を目指して、日々、公募に出すための小説を書いています。温かい目で見守って頂ければ幸いです。
twitterをしているので、よければ目を通して下さい。@hiraginosyuha
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