世界で一番天国に近い花
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僕のお母さんは一年前に死んだ。
自分が病気になってしまったことを泣きながら僕に謝っていたあの姿を一生忘れることはないだろう。
お母さんは読書が好きだった。だから、入院したお母さんにいつも本を持っていってあげたんだ。
嬉しそうにしているお母さんを見たら、僕も嬉しくなるからさ。
入院中のある日、たくさんの本を読んだお母さんに「どの本が一番お気に入りなの?」って聞いたことがあってさ、「それは秘密。」って教えてくれなかったんだ。
その次の日、お母さんは死んじゃった。
僕はお母さんが一番気に入ってた本が読みたくて、お母さんが持っていた本を片っ端から読んだ。
何冊か読んでいたら、とある本に押し花のしおりが挟んであるのを見つけてさ。そのページを開いたら、ある一節にマーカーが引いてあった。
「生まれてきてくれて、ありがとう。」
僕はその押し花のしおりを大事に抱えてそっと涙を流したんだ。
自分が病気になってしまったことを泣きながら僕に謝っていたあの姿を一生忘れることはないだろう。
お母さんは読書が好きだった。だから、入院したお母さんにいつも本を持っていってあげたんだ。
嬉しそうにしているお母さんを見たら、僕も嬉しくなるからさ。
入院中のある日、たくさんの本を読んだお母さんに「どの本が一番お気に入りなの?」って聞いたことがあってさ、「それは秘密。」って教えてくれなかったんだ。
その次の日、お母さんは死んじゃった。
僕はお母さんが一番気に入ってた本が読みたくて、お母さんが持っていた本を片っ端から読んだ。
何冊か読んでいたら、とある本に押し花のしおりが挟んであるのを見つけてさ。そのページを開いたら、ある一節にマーカーが引いてあった。
「生まれてきてくれて、ありがとう。」
僕はその押し花のしおりを大事に抱えてそっと涙を流したんだ。
その他
公開:18/02/26 21:13
家族
別れ
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