段ボールに思い出を詰めて
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花子が引っ越しをすることになった。日が迫っている。本来なら荷づくりで忙しい頃だ。だが花子は悠然としている。ほとんどの荷物がすでに段ボールに詰められているから。以前引っ越してきてからそのまま積み上げてある段ボール。花子の荷物の大半はそういった段ボールたちだ。
たまに、整理をしようとして箱を開けてみる。しかし中から出てくる品々には全て「思い出」が染みついている。だから捨てられない。かといって、外に出して飾っておくほどのものでもない。
捨てたからと言って自分の人生が無くなってしまう訳ではないのに。いっそのことショベルカーでガーっと全部持って行ってくれないかしら。すっきりするかな。
いろんな思いが交錯する。
こんなに複雑な気持ちにさせる「思い出」ってなんなんだろう。部屋の半分を占めている段ボールたちを見ながら花子は不思議に思うのだった。
たまに、整理をしようとして箱を開けてみる。しかし中から出てくる品々には全て「思い出」が染みついている。だから捨てられない。かといって、外に出して飾っておくほどのものでもない。
捨てたからと言って自分の人生が無くなってしまう訳ではないのに。いっそのことショベルカーでガーっと全部持って行ってくれないかしら。すっきりするかな。
いろんな思いが交錯する。
こんなに複雑な気持ちにさせる「思い出」ってなんなんだろう。部屋の半分を占めている段ボールたちを見ながら花子は不思議に思うのだった。
その他
公開:18/02/22 09:58
文章を書くのが大好きです。
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