文鳥
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いつの日を境にか、あるペットが世界中で大流行した。種を「ブンサイ」という。
このブンサイの何が魅力かと聞かれると、飼い主の「文才」に比例して可愛く育つからだ。
文才に自信がある方は是非ペットに。という不思議なキャッチフレーズと価格の安さに人々は腹を空かせた獰猛なライオンのように食いついた。
だが悲しい事に、文才の無い飼い主がブンサイに飽き、捨てていくなんて噂はよく耳にしたものだ。
そんなブンサイブームの中、日本一可愛いブンサイを決めるため、数十人の飼い主が集まった。
癖、羽の色、それぞれ皆違ったブンサイが可愛らしく一列に並んでいた。
だが呆れた事にも、飼い主たちは互いのブンサイを見て評価し合ったのだ。
「あらあら、この仕草は可愛らしいですね」
「このブンサイ君はそんな動きが出来るんですか。凄いですね」
これでは審査にならない、と見かねた開催者もまた、ブンサイを可愛く育てていた。
このブンサイの何が魅力かと聞かれると、飼い主の「文才」に比例して可愛く育つからだ。
文才に自信がある方は是非ペットに。という不思議なキャッチフレーズと価格の安さに人々は腹を空かせた獰猛なライオンのように食いついた。
だが悲しい事に、文才の無い飼い主がブンサイに飽き、捨てていくなんて噂はよく耳にしたものだ。
そんなブンサイブームの中、日本一可愛いブンサイを決めるため、数十人の飼い主が集まった。
癖、羽の色、それぞれ皆違ったブンサイが可愛らしく一列に並んでいた。
だが呆れた事にも、飼い主たちは互いのブンサイを見て評価し合ったのだ。
「あらあら、この仕草は可愛らしいですね」
「このブンサイ君はそんな動きが出来るんですか。凄いですね」
これでは審査にならない、と見かねた開催者もまた、ブンサイを可愛く育てていた。
ファンタジー
公開:18/02/22 20:25
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