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「色はいつか色褪せる」
そうやってモノクロのフィルム写真にこだわり続けていたカメラマンの目にはどのような色の景色が広がっているのだろう。
どちらにしろ曖昧なものならばそれは決めつけられないほうが都合がいい。
しかしそれなら全くもって思い出さない方が幸せだ。
ふとした時、思い出すたびに君といた景色は確実に色褪せていく。
自転車でどこまでもいけると思っていたあの日。
同じ空を見ていた。
2年が経った。
僕はあの時の君と同じ年齢になっていた。
今見ている空は君が見ている空の色と同じなのだろうか。
少なくとも今僕が座っているベンチはこんな色だったかすら思い出せないけどそれでいい気がしている。
僕はこのまま色褪せていく景色を見届けながら生きていく。
髪の色も着ていた服も色褪せて少しずつしかし僕は確実に濃淡だけになる。
いつか誰かが僕を思い出すとき。
モノクロの僕の目に空は何色かには見えている。
そうやってモノクロのフィルム写真にこだわり続けていたカメラマンの目にはどのような色の景色が広がっているのだろう。
どちらにしろ曖昧なものならばそれは決めつけられないほうが都合がいい。
しかしそれなら全くもって思い出さない方が幸せだ。
ふとした時、思い出すたびに君といた景色は確実に色褪せていく。
自転車でどこまでもいけると思っていたあの日。
同じ空を見ていた。
2年が経った。
僕はあの時の君と同じ年齢になっていた。
今見ている空は君が見ている空の色と同じなのだろうか。
少なくとも今僕が座っているベンチはこんな色だったかすら思い出せないけどそれでいい気がしている。
僕はこのまま色褪せていく景色を見届けながら生きていく。
髪の色も着ていた服も色褪せて少しずつしかし僕は確実に濃淡だけになる。
いつか誰かが僕を思い出すとき。
モノクロの僕の目に空は何色かには見えている。
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公開:18/02/22 12:28
愛媛の劇団コバヤシライタという劇団で座付作家やってます。
よく言われるんですけど座長でも代表でもないです。
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