闇を吸うファン
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「今日も駄目か」
ベッドから起き上がると、すぐにカーテンを開け、そして落胆のため息を吐く。これを何度繰り返した事か。何故かある日突然、夜が明けなくなったのだ。しかし、太陽が消滅した訳ではなさそうだ。何故なら大きな温度変化もなければ、月はちゃんと輝いているからだ。
「この闇は一体何だ」
そんな事を考えていると、ふと友人の会社で汚染物質を吸引するファンを開発していた事を思い出した。
「あのファン何でも吸い込むとか言ってな。もしかして、この闇も吸い込むんじゃ…」
、すぐさま友人に電話を掛けると二つ返事でファンを貸してくれた。
翌日、広場に10台程の巨大なファンを並べると一斉に回す。程なく、空から黒い塊がファンへと吸い込まれていった。
「何だこれは…文字じゃないか!」
それは怒りや嫉妬など人々の心の闇が文字となったものだった。
「最近暗いニュースばかりだもんな」
ここでハッと目が覚めた。
ベッドから起き上がると、すぐにカーテンを開け、そして落胆のため息を吐く。これを何度繰り返した事か。何故かある日突然、夜が明けなくなったのだ。しかし、太陽が消滅した訳ではなさそうだ。何故なら大きな温度変化もなければ、月はちゃんと輝いているからだ。
「この闇は一体何だ」
そんな事を考えていると、ふと友人の会社で汚染物質を吸引するファンを開発していた事を思い出した。
「あのファン何でも吸い込むとか言ってな。もしかして、この闇も吸い込むんじゃ…」
、すぐさま友人に電話を掛けると二つ返事でファンを貸してくれた。
翌日、広場に10台程の巨大なファンを並べると一斉に回す。程なく、空から黒い塊がファンへと吸い込まれていった。
「何だこれは…文字じゃないか!」
それは怒りや嫉妬など人々の心の闇が文字となったものだった。
「最近暗いニュースばかりだもんな」
ここでハッと目が覚めた。
その他
公開:17/09/23 22:28
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