信頼感のある人格攻撃

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ニキシー管のカウントダウンが始まり、時間内に目の前にいる男に俺は人格攻撃をはじめとしてしなくてはいけない。
相手は今までに日の目を見たことのないような顔をした地下鉄の運転手だ。俺の気持ちの高ぶりと比べ温度差を感じるこの男の表情からは、まるで乾燥した手にハンドクリームを塗る程度にしか心が揺れ動かないモノしかうかがえなかった。
「俺は確実に負ける」
たぶんたった一言ではトドメを刺されるだろう。
毎日決まった時間に決まったルートを確実に運行している人間に勝てる気がしない。
信頼感が違う。
ミステリー・推理
公開:17/09/22 20:23

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