コンニャク道路
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金曜日の会社帰り、僕はとあるイベントに参加するために急いでいた。
「ギリギリだな…」
大きな交差点の長い赤信号を時間を気にしながら待ち、青に変わって駆け気味にダッシュ。
と、いきなり「ぁ、、」と声が出て天地がひっくり返る。
転んだのだと分かったが何だか妙だ。どこも痛くない。身を起こそうとして掌に不思議な弾力を感じた。
ここは車道だ。このままでは危ないと思うのだが、アスファルトに身が沈んだように上手く立てない。
周りを見渡すと他の人達も同じように転んでいた。車もタイヤが沈んで動けないようだ。
道路がコンニャクのように柔らかいのだ。
指で握り取って食べてみた。
コンニャクだ、、、
お腹が空いていたのでもう一つ。
味噌が欲しいな、と名古屋生まれの僕は思った。
僕はイベントに急いでいたことを忘れた。
「ギリギリだな…」
大きな交差点の長い赤信号を時間を気にしながら待ち、青に変わって駆け気味にダッシュ。
と、いきなり「ぁ、、」と声が出て天地がひっくり返る。
転んだのだと分かったが何だか妙だ。どこも痛くない。身を起こそうとして掌に不思議な弾力を感じた。
ここは車道だ。このままでは危ないと思うのだが、アスファルトに身が沈んだように上手く立てない。
周りを見渡すと他の人達も同じように転んでいた。車もタイヤが沈んで動けないようだ。
道路がコンニャクのように柔らかいのだ。
指で握り取って食べてみた。
コンニャクだ、、、
お腹が空いていたのでもう一つ。
味噌が欲しいな、と名古屋生まれの僕は思った。
僕はイベントに急いでいたことを忘れた。
その他
公開:17/09/22 20:18
ヘルシェイク矢野のことを考えてたりします
でも生粋の秦佐和子さん推しです
名作絵画ショートショートコンテスト
「探し物は北オーストリアのどこかに…」入選
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「チェアー効果」入選
ありがとうございます
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