ラブレターの行方

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放課後の教室。ぼくはニヤニヤしながらアユミにもらった手紙を見つめていた。
そんなとき、突然悪友のハルカが入ってくる。
「おい、まだ帰らないのか?」と言いながら近づいてくる。
ぼくはあわてて手紙をお尻の後ろに隠した。でもぼくの後ろにあったのはブラックホール机。
ひどい点数のテストも大嫌いな牛乳も何でも飲み込んでしまうという机だ。
ぼくが「あっ!」と声を上げながら振り返ると、ぽかんと口を開けた机の真っ暗な空間にピンク色の手紙が吸い込まれていくのが見えた。
SF
公開:17/10/10 20:26
ハマラボ

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