メビウスナイトメア

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ザァン…
波音で目を醒ますと、私は浜辺に横たわっていた。
「ここは?」
眼前にはどこまでも続くトルコブルーの海、そして頭上にはうねりながら球体を形成している物体が浮かんでいた。球体は大人1人が入れる程の大きさもあり、実際中で肌色をした何かが蠢いて見えた。
「これは…?!」
球体からは管が伸びており、私の足首に繋がっているではないか。管はまるで養分を吸い取っているかの様に、ドクドクと脈打っていた。
「やだ!なにこれ?!」
しっかりと皮膚に食い付く管を力任せに引き抜く。すると、球体は形を崩し、ただの水となって海へと落ちた。それと同時に中に入っていた人間も砂浜に落とされる。
「きゃぁぁぁ」
だらりとこちらを向いたその顔は、何と私自身だったのだ。衝撃のあまり私は気を失ってしまった。

「ここは?」
波音で目を覚ます。飛び込んできた景色は、青い海と、浮かぶ球体…。
ホラー
公開:17/09/26 08:59

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