永遠アイドル
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「どうしてそんなにお若いんですか?」
話したいことは考えてきたが、思わず口を衝く。テレビや雑誌で見たことはあったが、本当に綺麗な人だ。祖父が僕と同じ高校生の頃には既にアイドルだったらしい彼女は、当時の美貌を保ち、一線に君臨する。仕事は絶えないが、今日のような握手会は欠かしたことがなく、ファン思いの一面もある。一体どんな魔法を使っているのだろう……?
「皆さんから若さをいただいているのよ」
ほんの少し握力を強め、小悪魔風に答える彼女に僕は魅了されていた。
上手く躱されたなと感心しながら退場列で手帳を開く。次はいつ来るかを考えるためだ。が、ページがめくれない。驚いた。凡そ高校生らしくない、シワだらけの指がそこにあったからだ。
話したいことは考えてきたが、思わず口を衝く。テレビや雑誌で見たことはあったが、本当に綺麗な人だ。祖父が僕と同じ高校生の頃には既にアイドルだったらしい彼女は、当時の美貌を保ち、一線に君臨する。仕事は絶えないが、今日のような握手会は欠かしたことがなく、ファン思いの一面もある。一体どんな魔法を使っているのだろう……?
「皆さんから若さをいただいているのよ」
ほんの少し握力を強め、小悪魔風に答える彼女に僕は魅了されていた。
上手く躱されたなと感心しながら退場列で手帳を開く。次はいつ来るかを考えるためだ。が、ページがめくれない。驚いた。凡そ高校生らしくない、シワだらけの指がそこにあったからだ。
ホラー
公開:17/09/22 20:11
更新:17/09/22 20:15
更新:17/09/22 20:15
大学生。楽しいことを思いつくと嬉しい。
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