薄切りバス
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おばあちゃんの田舎の村は、ついに年寄りだけになってしまった。そこで村は、町へ行く年寄りのために、薄切りできる自動運転バスを発明した。村の名産の瓜を巨大化したものなので、お年寄りはボタンを押して、椅子ごと薄切りにして停留所に置いていってもらう。お年寄りはせかせかせず、ゆっくりバスを降りられるというわけだ。瓜でできているので、種が落ちて、そこからまた新しいバスができる。ただ問題は、薄切りボタンを勢いよく押したために、薄切りがぴょーんと飛んで行って、おばあさんごと行方不明になったりすること。おばあさんの寿命がもてば、もう一度バスがそこで生えて、帰って来られるのだけれど。
その他
公開:17/09/08 19:13
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