ひとりぼっち逃避行
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我が子の寝入った深夜二時半、私は逃避行を開始することとした。残業で夜十時に帰ってきた旦那も、ぐっすりと夢の中である。
独身時代の派手なワンピースに着替え、逃避行の開始だ。外に出ると空気は透明だった。ぼんやりと私は歩く。家庭に不満があるわけじゃない。我が子は可愛いし、夫は家庭のことに協力的ではないけれどよく働く。
でも私は逃避行をしたくなった。ちょっと隣町まで。
二十分も歩いていると灯の落ちた繁華街が見えた。二十四時間居酒屋だけが光っている。私はその店に滑り込んだ。
枝豆とビールはすぐに運ばれてきた。私はビールジョッキを握る。そして、一気にゴクゴクとやった。ぷはーっと息を吐く。美味しいなあ。ビール。苦いなあ、ビール。私はゴクゴクいく。
毎日毎日、いろんなことをゴクゴク飲み干している。苦くても苦くない顔をして飲み干しいている。ゴクゴク、ゴクゴク。
あーちくしょう、ビール美味いなあ!
独身時代の派手なワンピースに着替え、逃避行の開始だ。外に出ると空気は透明だった。ぼんやりと私は歩く。家庭に不満があるわけじゃない。我が子は可愛いし、夫は家庭のことに協力的ではないけれどよく働く。
でも私は逃避行をしたくなった。ちょっと隣町まで。
二十分も歩いていると灯の落ちた繁華街が見えた。二十四時間居酒屋だけが光っている。私はその店に滑り込んだ。
枝豆とビールはすぐに運ばれてきた。私はビールジョッキを握る。そして、一気にゴクゴクとやった。ぷはーっと息を吐く。美味しいなあ。ビール。苦いなあ、ビール。私はゴクゴクいく。
毎日毎日、いろんなことをゴクゴク飲み干している。苦くても苦くない顔をして飲み干しいている。ゴクゴク、ゴクゴク。
あーちくしょう、ビール美味いなあ!
その他
公開:25/11/09 06:52
小説をいろいろと書く予定で生きています
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たま