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ポイントカードの整理をしていたら、どこで手に入れたか記憶のないものがでてきた。
橙色の太陽が美しく燃え、山の端を照らしている。手書きのイラストであることはすぐにわかった。
裏面には9割ほどスタンプが押されていた。それを見ても、やはりどこの店のものか思い出せなかった。
「困ったなぁ。あと少しでいっぱいになると思ったら捨てられないよ」
考えようによっては今こそ処分する時なのかもしれない。しかしなんとなく取っておいたほうがいい予感がした。
「とりあえずカードケースに閉まっておこう。いざという時、ないと困るし」
そんなことがあってから10年後。まさか天国で提示を求められるとは思わなかった。
門番は最後のスタンプを押して祝福してくれた。
「天命を全うされましたね! おめでとうございます!」
「ありがとうございます」
知らないうちに押されてきたポイントカードを笑顔で受け取り、門をくぐった。
橙色の太陽が美しく燃え、山の端を照らしている。手書きのイラストであることはすぐにわかった。
裏面には9割ほどスタンプが押されていた。それを見ても、やはりどこの店のものか思い出せなかった。
「困ったなぁ。あと少しでいっぱいになると思ったら捨てられないよ」
考えようによっては今こそ処分する時なのかもしれない。しかしなんとなく取っておいたほうがいい予感がした。
「とりあえずカードケースに閉まっておこう。いざという時、ないと困るし」
そんなことがあってから10年後。まさか天国で提示を求められるとは思わなかった。
門番は最後のスタンプを押して祝福してくれた。
「天命を全うされましたね! おめでとうございます!」
「ありがとうございます」
知らないうちに押されてきたポイントカードを笑顔で受け取り、門をくぐった。
ファンタジー
公開:25/11/29 17:56
☆やコメントありがとうございます✨
作品のイラストはibisPaintを使っています。
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いちいおと