昭和の青春

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男は黒板の字が光って見えにくかったので、先生光って見えませんと言った。先生は禿頭だったので皆から光の君とかげで呼ばれているのを知っていたので、男に廊下で立っていなさいと命じました。男は自分の彼女がいる隣の教室の廊下で立っていました。
先生が出てきて、お前妙な所で立っているなと言うと彼は照れながら、この教室には私の彼女がいます、授業が終わったら一緒に帰ろうと思ってここで立っていたいので。
先生は救いようが無い奴だなと言いながらいなくなりました。
教室から出てきた彼女は聞こえていたわと、男を罵り交際は終わりました。

長い年月が経った或夜、男は学生時代起こった時の夢を見ました。先生光って見えませんと言うと、先生は皆に
カーテンを閉めなさいと命じて授業を続けました。
あれっ、怒られなかった。目を覚ました男は即彼女に電話しました。
貴方は誰なの、とっても遠い時代の人に似ている声みたいだけれど。
SF
公開:25/07/03 09:59
更新:25/07/03 10:07

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