シャボン玉の行方

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はるか昔、地球ができてしばらくたった頃、神様の子どもがシャボン玉で遊んでいました。
はじめのうちはすぐに割れてばかりだったのですが、コツをつかんだ神様の子どもは、どんどん大きなシャボン玉を膨らませるようになりました。
しまいには、地球を包み込んでしまうくらいのシャボン玉ができました。

ちょうど、その時、宇宙旅行をしている宇宙人の親子が地球の近くを通りかかります。
「パパ、僕、このスノードームが欲しい。お土産に持って帰ろうよ」
「だめだよ、どうせすぐに飽きるんだから」
「いやだあ、絶対に大事にするから」
「しょうがないなあ」
そう言って宇宙人の親子は、地球スノードームを持って帰ってしましました。

だからね、今、私たちが暮らしている地球は、どこかの宇宙人一家のリビングに飾られている地球なのかもしれませんね。
ほら、空を見上げごらん。宇宙人と目が合うかもしれないよ。
ファンタジー
公開:24/04/25 13:41
更新:24/04/25 13:46

もりを

400文字という制限のなかで、あれこれと言葉を考えるのが楽しいです!

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