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もし人の寿命を奪って発電する電線があったら、あなたは使いますか?
ある日、若者の携帯電話の電源が切れてしまった。若者は鞄の中を探しながら「この電線は使えるのだろうか?」と疑問に感じた。
電線を携帯電話に差し込むとたちまち携帯電話の充電が満タンになってしまったのだ。これに喜んだ若者は「これで電気代を節約できる」とずる賢く考えるようになってしまった。
「どうも変だ。周りの人の顔が少し老けて見える。気のせいだろうか?」と若者は疑問に思いながらも電気代を節約することだけを考えていった。ついに若者は付き合っていた彼女の寿命にまで手を付けてしまったのだ!
多くの人の寿命を奪ってしまった私は周りから死神として忌み嫌われるようになり、彼女からも別れを告げられてしまった。人の命は限りあるもの。人の時間を使うときは迷惑をかけてしまうことが前提だと反省した。
SF
公開:24/04/20 13:35
電線 寿命 哲学

オリーブ元老院 アキヒロ執政官( 茨城県南部 )

創作活動をしています。
ショートショートの不思議道具を長編漫画にする企画を考えています。

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