神さま

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町外れにある空き家。話し声がするので覗いてみた。
「皆の衆ご苦労様。さて、今月はどこの家にしようかのう」
「親方、3丁目の富田さん家はどうですかね」
「2丁目の福田さんもいいんじゃないかい」
え!俺ん家じゃん。

まさかと思ったが、神さまが宿る家を相談していた。
「そこに居るのは誰じゃ」
俺は見つかってしまった。
「あっ、わ、私は2丁目の福田と申します」
「おー、おぬし福田さんかい、これも縁じゃ今月はおぬしの家へ参ろう」

「しゃー!」と心の中つぶやいた。

翌日、神さまたちは我が家にやってきた。
俺はご利益があると信じ、毎晩全国の美味珍味を取り寄せ、心の限りもてなした。
神さまたちは大喜びで、「今にお主にご利益が訪れるであろう」と
俺は期待して待ち続けた。

しかし、お金は底をつき破産してしまった。
「神さま、ご利益はまだ?」
「もうとっくにきとる」
「わしらは貧乏神じゃ。ははははー」
その他
公開:21/02/23 17:55
更新:21/02/25 08:09

安楽人

ずふの素人ですが、物書きに興味を持ってしまい、
2021.1月からはじめました。
身近にあった出来事をヒントに書いています。
書くことがこんな面白いとは!

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