新・田舎のねずみと町のねずみ

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ある朝、町のねずみが田舎のねずみに電話をかけて言った。
「先月は『とんど祭り』に招待ありがとう。餅などいただいたが、僕はやはり田舎の素朴な味より、町のパティシエの味の方が好きだな。振る舞うからこっちに出てこいよ」
「ええ、嫌だなあ。僕のご先祖様は、そうやって君に招待されて大変な目に遭ったじゃないか。イソップ童話で読んだぞ」
「イヤイヤ、今回は大丈夫」
社交的な町のねずみは、バレンタインデーのチョコを山ほどもらっていたのだ。やって来た田舎のねずみは、こんなチョコは食べたことがないと、生チョコやボンボンショコラを喜んで頬張った。
一か月程して、また町のねずみから田舎のねずみに電話がかかってきた。
「君、あのときのチョコは美味かっただろう」
「ああ、あれは美味しかった」
「実は、チョコをくれたねずみの女の子たちにと、お返しのクッキーを集めたいんだ。手伝ってくれよ」
「なんだか嫌な予感がするな…」
ファンタジー
公開:20/02/14 19:15
更新:20/02/14 20:58
バレンタインデー イソップ寓話

ガラマイヤ( 日本 )

読んでくださりありがとうございます。
小学生の頃、「世界中の本をぜんぶ読んでしまったら退屈になるから、自分でお話を書けるようになりたいな」と思いました。
僭越ながら、子どもの頃の夢のまま、普段はショートショート作家を目指して、2000字くらいの公募に投稿しています。芽が出るといいな。
ここでは思いついたことをどんどん書いていこうと思います。
皆さまの作品とても楽しく拝読しています。毎日どなたかが更新されていて嬉しいですね。
よろしくお願いしますm(_ _)m

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