分かっていても回避出来ない…

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時は江戸時代。
人食い鬼が出ると言われる山。男は夜遅く、足を進める。
払いの良い旦那の言葉に目が眩み、危険性も確認せず受けてしまった飛脚の仕事。
へとへとになった男に声をかける者がありました。
「あの…良かったらウチで一休みしていきませんか?」
そう声をかける女は額には一本の角。ああ、これが噂に聞く人食い鬼。
そうと分かっていても男は女の誘いを断れなかった。
華奢で可憐な美少女。男はこの程度なら何とかなると思ってしまった。それ以上に守ってあげたいと思ってしまった。
少女は男に夕餉を用意した。これは罠だ。毒草が入っているに違いない。
しかし男は夕餉を平らげた。絆創膏だらけの手にはにかんだ笑顔。断れるわけがない。
包丁の研ぎ方もまるでなってない。男が代わりに研いであげた。
ああ、接すれば接する程にこの少女が愛おしい…この鬼に食われるなら男として本望だ。
男はそう言って、鬼に食われましたとさ。
ホラー
公開:20/02/14 18:47

魔法動物フィジカルパンダ

元・パンスト和尚。
2019年7月9日。試しにペンネーム変更。気分転換を図る。

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