エクセる白菜

帰宅して、冷蔵庫を開けると、白菜の外側に大きな印が現れている。
―何だ、この×印
―×じゃない！Xだ
白菜が低い声で訂正した。庫内を見ると、最下段と下から二段目の仕切りが消えて、収納スペースが拡大している。
―セルを結合した。俺には狭過ぎたから。心配するな。行の幅は揃えていない。
噂は本当だった。マイクロ産のベジソフトはできる。。。
庫内上部には罫線が張り巡らされ、数値が浮かんでいる。
―右から週毎の食材の購入価格、消費期限、累積消費カロリー、栄養値を入力した表だ。缶ビールはオートフィル設定にしてある。俺の芯のすぐ上の斑点を長押しすると、消費期限の古い順にオートで食材を並べ替えるぞ。
奥のグラフを見て焦った。（摂取した脂肪量、高っ。検診が近づいてるのに）
―当分、ビールのオートフィル設定は解除してくれる？
―任せろ。ソフトだが、芯はしっかりしてるんだ。
冷蔵庫を長く開け過

はっくさい！