猫とココナッツ

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農園にはヤシ
「ニャー」
え?
見上げると、緑のココナッツから猫が顔を出していた
「あれは?」
『ネコナッツです。昔、王様の猫が象に踏まれ、よく爪を研いでいたココヤシの横に埋葬しました。すると翌年、猫の果実をならせたそうです。硬い殻で覆われているのは、また象に踏まれても大丈夫なよう。王様に辛い思いをさせたくない気持ちの現れでしょう』
信じられない
『緑はまだ熟れてないコネコナッツです。飲んでみます?』
彼は背中をナイフで削ってストローを刺した
『味は普通ですよ、猫が殻に入ってるだけですから』
飲んでいる間、猫はただあくびをしていた

『成熟果はあちらです』
そこには茶色いココナッツから手足を出した猫が、ヒーターの前で丸くなっていた
『ドライネコナッツになるのを待ってるんです。殻が剥がれると猫として生きていきます』
それを聞いて安心した

翌日
動物園に行くとゾウがココナッツを踏み潰していた
ファンタジー
公開:20/01/11 22:27
更新:20/01/12 15:23

西木( Tokyo/Tokushima )

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