蘇る鬼ごっこ

6
8

「じいちゃん、ご飯……て、また?」
じいちゃんは額に札を貼って寝ていた。

自分で札を剥がすと、じいちゃんは突如襲いかかってきた。サッとかわして、襖を開けて逃げる。

「こら、じいさん!また、蘇鬼(よみおに)やっとるんか!」
「あ、ばあちゃん、あぶない」
背後から襲うじいちゃんを避けると、じいちゃんは、ばあちゃんに抱きつき、ゴロゴロと廊下を転がっていった。ばあちゃんも鬼になって襲いかかってきた。顔が少し赤かった。

えーと、ばあちゃんを鎮めるには……そうか、この前、自作短歌が新聞に掲載されて喜んでた。
僕は新聞を手に取り読み上げた。

すると、ばあちゃんは、満面の笑顔を見せて、振り上げた手を下ろした。僕はそっと、ばあちゃんの額に札を貼った。

「ごめんね」
「いいよ。皆、鬼抱えてるし」

「があ!」

じいちゃんには、パチンコ玉を一つ渡した。じいちゃんは鉄砲玉になって、飛んでった。
ファンタジー
公開:19/06/11 06:12
更新:19/06/11 07:49
スクー 蘇る鬼ごっこ

イチフジ( 地球 )

マイペースに書いてきます。
感想いただけると嬉しいです。

とりあえず、100話と、お気に入りにはいる作品を作ることを目標にする

94 ○バヤシ

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容