20世紀少女-1「大予言者」

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1966年、梅雨入り間近の6月の日曜日。ここは、僕らの秘密基地。
僕はヒョロ。彼女はキョロ。小学4年生。そんで、キョロは僕の大好きな、同級生の女の子。

「でも、ヒョロ。2人の将来の問題、語ってる場合じゃないのよ」
「何だよ。その問題より大事な事なんて、この地球上にないだろ?」
キョロは、おもむろに腕を組み、
「地球じゃないのよ、月よ、月!」
キョロは、アメリカのアポロ計画について、延々と僕に説明した。今度は、選手宣誓のポーズをとり、
「♪ パンパカパ〜ン。3年後の1969年7月、『人類遂に、月に立つ!』」
「そんなの、荒唐無稽だよ。人間が月に立つなんて」
「女のカンは当たるのよ。アメリカは、荒唐無稽な国じゃない。相当スゲエ国よ」

1969年、梅雨明け間近の7月16日。キョロの言ってた事が本当になった。アポロ11号が月に行き、人類が月に立ったのだ。

何だよコレ!キョロって、大予言者?
青春
公開:19/05/02 17:23
更新:19/05/02 18:14

渡辺 隆一( 千葉県野田市 )

千葉県野田市在住の、渡辺隆一です。
小学4年生の頃から、文章を書くのが好きで、
今も、趣味で書いています。
ショートショートが、好きです。

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