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「奴からは犯人の匂いがするんだよ!」
と全田一警部は叫び、弾丸のように飛び出して行く。
皆が捜査した限りでは、警部のいう容疑者が犯人である証拠は何もない⋯⋯。にもかかわらず、毎回こんな調子で彼の直感は当たり、難事件を易々と解決してしまうのだ。
彼曰く「犯罪者には犯人の匂いがする」そうだ。

しかし、そんな全田一警部も、今回の事件だけはお手上げのようだ。警部が目星を付けた容疑者の女がいたのだが、どうも最後に来て歯切れが悪く「犯人ではないようだ⋯⋯」と言いだす始末だった。
結局、事件は迷宮入りした。

あれから数カ月が経ち、容疑者の女が肺癌で死んだ。
その知らせを聞き、警部はふと呟いた。
「犯人の女、やはり亡くなったか」
「えっ、て事はあの女が犯人だったんですか!?」
「ああ。だが見逃した」
「一体どうしてです?」
「俺の両親が亡くなるときに散々嗅いだ嫌な匂い、死の匂いがしたんでな⋯⋯」
ミステリー・推理
公開:18/11/27 04:50
更新:18/11/27 12:38

渋谷獏( 東京にいるけっどカンサイジ〜ン♪ )

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