閻魔様は騙せない

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「地獄の沙汰も金次第。金を積めばどんな者でも天国行きにしてやる」
閻魔がそう言って以来、沙汰を受ける死者は皆その手に金を握りしめてやってくる。
「ん?貴様、天国にそれだけの金で行けると思っているのか?」
その者が持っていたのは百円玉一つ。それを黙って閻魔に差し出した。
「…よかろう。貴様は天国行きだ」
閻魔はその者の頭を杓子でポンポンと叩くと天国行きの車に乗せた。
「貴様らにいいことを教えてやろう。地獄では現世の金が使えん。先ほどの者は沈黙は金として私にそれを差し出した。時間は金では買えんからな」
それを聞いた後に続く者は皆、金を捨てて閻魔の前で黙りこくった。
こうすれば天国に行ける!そう思っていたが殆どの者が地獄に落とされた。
頭を杓子で叩かれた際、埃が出てきたからだ。
「そんな汚いなりで天国に行けると思うな!地獄で罪というその汚れを落としてこい!」
叩けば埃の出る奴は天国には行けない。
公開:19/01/27 18:33
更新:19/01/27 18:35

魔法動物フィジカルパンダ

元・パンスト和尚。
7月9日、試しにペンネーム変更。気分転換を図る。

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