花ばあちゃん
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                                とある商店街に花ばあちゃんと呼ばれるお婆ちゃんがいた。
長年この商店街で花屋を営んでおり、花ばあちゃんが育てた花は普通の花より美しく、枯れにくいと評判のお店である。
そんな花ばあちゃんが廃れつつある商店街を盛り上げようと、とある企画を打ち立てた。
その名も、お花見アーケード。
年中お花見が出来るように、と商店街のアーケードに花を飾り付けるというものだ。
四月から始められたこの企画、サクラから始まり、スズラン、バラ、ユリ、ヒマワリ、ダリア、ガーベラ、シクラメン、ポインセチア、シンビジウム、フリージア、チューリップと年間を通じて様々な花で彩られた。
これが話題となり、商店街には活気が戻っていた。
そんなある年の夏の終わり。
「あら、もう何年も毎月来てるけど、この花は初めてね」
「えぇ、そうなんですよ。綺麗でしょ? 実は花ばあちゃんね……」
お花見アーケードに、白いキクの花が美しく輝いていた。
    長年この商店街で花屋を営んでおり、花ばあちゃんが育てた花は普通の花より美しく、枯れにくいと評判のお店である。
そんな花ばあちゃんが廃れつつある商店街を盛り上げようと、とある企画を打ち立てた。
その名も、お花見アーケード。
年中お花見が出来るように、と商店街のアーケードに花を飾り付けるというものだ。
四月から始められたこの企画、サクラから始まり、スズラン、バラ、ユリ、ヒマワリ、ダリア、ガーベラ、シクラメン、ポインセチア、シンビジウム、フリージア、チューリップと年間を通じて様々な花で彩られた。
これが話題となり、商店街には活気が戻っていた。
そんなある年の夏の終わり。
「あら、もう何年も毎月来てるけど、この花は初めてね」
「えぇ、そうなんですよ。綺麗でしょ? 実は花ばあちゃんね……」
お花見アーケードに、白いキクの花が美しく輝いていた。
        その他
      
      公開:18/11/24 23:55      
    
                  お花見アーケード 
                  スクー 
              
    まったり。
2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)
壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)
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                           壬生乃サル
壬生乃サル