0
1
ゆるく吹いた風には懐かしさがあった
公園のベンチで本を読むのに、それは、どうだろう
連なる文字に視線を上滑りさせながら淡く考える
視線を文字から外す
女性がひとり立っていて、やさしい笑顔を僕に見せる
栞をはさみ
―久しぶりだねえ
と僕
―そうね、ご無沙汰よねえ
とその女性
しばらく、その女性に何かを言って、言われて
女性から何かをきかれて、こたえて
あたりさわりのない会話、ありきたりな返答
・
―じゃあね
―うん、じゃあね
話してて、思い出した
喧嘩別れ、してたよね、僕たち
さて、はたして
・
若かったら追いかけていって、それを聞いただろう
しつこいくらいに、きっと
顔が、崩れる、自分でも、はっきりそれが
若くないのも、悪くないか
ゆるくつめたい風が吹き
春がもうそこまで来ていますよと
耳打ちしてきた
.
公園のベンチで本を読むのに、それは、どうだろう
連なる文字に視線を上滑りさせながら淡く考える
視線を文字から外す
女性がひとり立っていて、やさしい笑顔を僕に見せる
栞をはさみ
―久しぶりだねえ
と僕
―そうね、ご無沙汰よねえ
とその女性
しばらく、その女性に何かを言って、言われて
女性から何かをきかれて、こたえて
あたりさわりのない会話、ありきたりな返答
・
―じゃあね
―うん、じゃあね
話してて、思い出した
喧嘩別れ、してたよね、僕たち
さて、はたして
・
若かったら追いかけていって、それを聞いただろう
しつこいくらいに、きっと
顔が、崩れる、自分でも、はっきりそれが
若くないのも、悪くないか
ゆるくつめたい風が吹き
春がもうそこまで来ていますよと
耳打ちしてきた
.
その他
公開:26/03/28 13:11
【 Comments Welcome / No Reply sorry 】
https://bsky.app/profile/amanasstsymana.bsky.social
https://x.com/amanasstsymana
https://note.com/amanasstsymana
https://estar.jp/users/1510763196
創作 創作小説 短編 超短編
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます
あまなす / 雨茄子