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傘立てにささる無数のビニあじは、地植えで旺盛に咲く紫陽花と似ている。
茎の柄につけた目印、お日さまかえるのサニーぴょんちゃんを探して傘立てから自分のビニあじを引き抜く。今流行りのビニあじことビニール紫陽花傘はどれも無色透明に咲くビニール紫陽花の傘。他の人のと間違えぬよう目印は必須だ。

雨空に向けてまぁるいフォルムの透明な紫陽花をほわんと咲かせる。
昔からボタボタと大きな音で傘を叩く雨音が苦手だった。しかし、ビニあじだと雨音がひとんひとんと心地よい。
硬いものにぶつかれば痛い音になるけれど、柔らかいもので受け止めれば優しい音に変わるんだと、愛らしい花が寄り集まって咲くビニあじが教えてくれた。

紫陽花ならではの色の変化も楽しい。
一見ずっと透明なままのビニあじは、移動する程に見せる色も表情も変わる。今は…墨汁の香りがしそうな鈍色。
ビニあじ越しに見上げた空が、ビニあじの色であり表情なんだ。
公開:26/06/06 13:00
更新:26/06/06 13:32

ネモフィラの旅人( 雨宿り中 )

旅人なのでいたりいなかったりします
6月はガーデンへ紫陽花を咲かせに参ります

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