霊界事始め

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真夜中、気がつくと国道の交差点に立っていた

「新入りさんですか?」
いきなり後ろから声をかけられて驚いた
振り返ると、頭から血を流した男が立っている
驚いて
「大丈夫ですか?血が出てますよ」
と彼に話しかけた
「お互い様ですよ。もう死んじゃったんで痛くないです」
俺の顔を手で拭うと俺も血だらけだった

どうやらこの交差点で死んでしまったらしい
彼が言うには、そのときの記憶がないのはいいことらしい
変に記憶があると思い出して気が狂うらしい

「寂しかったんですよ。ずっとひとりぼっちだから」
彼は、どれほど寂しい思いをしたかを語った
決まりがあって好き勝手に移動できないらしい

「これから俺たちは、何をするんです?」
と彼に聞いてみた
「居眠り運転ぽい車が来たら運転席に入り込んで目隠しをするんだ」
うれしそうに話す
「そんなことしたら・・」

どうして俺が、此処にいるのか気づいた
ホラー
公開:18/08/13 11:53

海山 道三

ペンネーム
海山 道三
みやま どうさん

「文章千本ノック」の一環で超ショートショートを投稿させていただきます

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