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ある所にチュータンと言う一匹の鼠がいました。一日中働きもせず、家でゴロゴロしています。周りのみんなはそれを見てクスクス笑います。笑いたければ笑うがいいさ。俺はみんなみたいに汗水働いて死んでいくのは御免だね。あ~あ、楽してお腹一杯になる方法はないかな。チュータンは少ない脳みそを使って考えました。でも全然名案が思いつきません。やっぱりうまい話はその辺に転がっていないのかな。チュータンが諦めかけました。でも、その時、雲の隙間から光明が見えたのです。空を見上げると大きなチーズの様な月が浮かんでいます。これだ。チュータンはいけると確信しました。手始めに村一番高い山に登り、次々に雲の間に梯子を掛けます。疲れたら休めるように広い雲の草原に小屋も建てました。それを繰り返し、やっとチュータンは月までたどり着いたのです。チュータンは月の表面に思いっきり齧りつきました。その時に出来たのがあの月の歯形なのです。
公開:18/03/10 13:25

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