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最近夫の様子がおかしい。部屋にこもり、パソコンに向かってばかり。会話も上の空だ。
しかも「もうすぐ大金が手に入る」とまで言い出した。追及すると「発表は夕食の時にな」と不敵な笑みを浮かべ、会社へ出かけていった。
私は夫のパソコンを起動した。パスワードは盗み見て知っている。ホームページの検索履歴をチェックするだけ。
どれどれ…殺害方法、毒殺、保険、毒の作り方?
わかった!…私の保険金を狙った殺人計画! それを今夜決行する気ね。
よし、先手を打たなくちゃ。
夕飯時、夫は上機嫌だった。ワインをすすめてきたので口を付けるフリをする。
「実はな、小説で賞を獲ったんだ! 賞金百万円!」
「え!…だから部屋でずっと…」
「うん。保険調査員が謎を解く推理物さ」
「毒を使うとか?」
「よくわかったね…アレ?…この肉、なんか味が変だ」
どうしよう。手遅れかな。
「ごめん…検索して毒を少々作ったの」
しかも「もうすぐ大金が手に入る」とまで言い出した。追及すると「発表は夕食の時にな」と不敵な笑みを浮かべ、会社へ出かけていった。
私は夫のパソコンを起動した。パスワードは盗み見て知っている。ホームページの検索履歴をチェックするだけ。
どれどれ…殺害方法、毒殺、保険、毒の作り方?
わかった!…私の保険金を狙った殺人計画! それを今夜決行する気ね。
よし、先手を打たなくちゃ。
夕飯時、夫は上機嫌だった。ワインをすすめてきたので口を付けるフリをする。
「実はな、小説で賞を獲ったんだ! 賞金百万円!」
「え!…だから部屋でずっと…」
「うん。保険調査員が謎を解く推理物さ」
「毒を使うとか?」
「よくわかったね…アレ?…この肉、なんか味が変だ」
どうしよう。手遅れかな。
「ごめん…検索して毒を少々作ったの」
ミステリー・推理
公開:22/08/30 20:10
更新:22/08/30 22:46
更新:22/08/30 22:46
どんでん返しが好き。ちょっとずつ書いていきたいです。
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