0
3
川沿いに家をもっている。
それは家なんて呼べるものではないと言うと、なら基地だ、と息子がムキになって言い返す。
エレじいは七十を越えているのに危険な仕事をこなし筋肉隆々らしい。
年寄には残りもんの仕事しか回ってこんわと虫歯だらけの口内を見せてガハガハ笑う。
時々「家」の中に入れて袋菓子を振舞う。
大人はここに通さんと言うらしい。子どもが一番喜ぶフレーズを知っている。壊れかけのテレビを叩いて映して観せる。子どもが一番喜ぶ演出を知っている。
息子は、地球にどんな敵が襲って来てもエレじいなら助けてくれる気がすると言う。
何も襲って来ないよというと、こないだUFOを見た、と言い返す。
エレじいが宇宙人じゃないのかと流すと少し悲しそうな顔をした。
てっきり物悲しいイメージに自分が酔ってその名で呼ばせていると思っていた。
子どもたちが名付けたらしい。
電気のことを何でも知っているからだと言う。
それは家なんて呼べるものではないと言うと、なら基地だ、と息子がムキになって言い返す。
エレじいは七十を越えているのに危険な仕事をこなし筋肉隆々らしい。
年寄には残りもんの仕事しか回ってこんわと虫歯だらけの口内を見せてガハガハ笑う。
時々「家」の中に入れて袋菓子を振舞う。
大人はここに通さんと言うらしい。子どもが一番喜ぶフレーズを知っている。壊れかけのテレビを叩いて映して観せる。子どもが一番喜ぶ演出を知っている。
息子は、地球にどんな敵が襲って来てもエレじいなら助けてくれる気がすると言う。
何も襲って来ないよというと、こないだUFOを見た、と言い返す。
エレじいが宇宙人じゃないのかと流すと少し悲しそうな顔をした。
てっきり物悲しいイメージに自分が酔ってその名で呼ばせていると思っていた。
子どもたちが名付けたらしい。
電気のことを何でも知っているからだと言う。
その他
公開:20/12/10 15:26
インドネシア暮らし
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます