のんきな二人

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「先輩」
「なんだ? 後輩」
「その呼び方、やめてもらえます?」
「いいじゃん、で、どうしたの?」
「知り合いが死にたいって言ったらどうします?」
「理由による」
「漠然と生きるのが怖くなった、とか」
「あー、あるよね」
「あるあるです?」
「割とね。うーん、『人は必ず死ぬ。急がなくてもいいじゃないか』は、どう?」
「でも、今、死にたいんですよ? 何で生まれてきたんだろう?って悩むくらい」
「生まれちゃったもんは、諦めて生きるしかなくない?」
「それが無理なんですよ」
「たぶん、よく寝てないし食ってないと思うんだよね」
「ですね」
「まずは眠らせる」
「永遠に?」
「バカ。睡眠だよ。で、答えを先延ばしにする」
「えー?」
「いいんだよ。だから、早くこっち来い」
 後輩は少し考えてから、ビルの屋上の柵を越え先輩の元へ行った。
「やっぱ、先、飯行こう」
「はい」
 二人は、屋上を後にした。
その他
公開:20/06/13 20:26
更新:20/06/13 21:06

丸目葉湖

丸目葉湖(まるめようこ)と申します。

ゆるゆると淡々と書いていきたいと思っています。
コメント欄は見ないようにしています。
もし作品を気に入ってくださいましたら、星をくださると嬉しいです。

250作品を目指して書いてます。
作文用紙250枚分。つまり長編の長さです。
今、50作品以上書けました。



 

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